BACARDI

　やっぱりそうなんだろうね。


　歯科って平和に見えるらしい。

　のほほんと業務をこなしているように見えるらしい。


　事実、患者日数を集計するとさほど多くない上に
新しい衛生士が入職したし事務職員からするとそういう考えを
もたれても仕方がないと思う。

　けれども、直接言われると、カチンとくる。


　歯科も色々あるんですよ。
　詳しくは言えないんですけどね。
　先生、やさしいとは反面、その分頼りないんです。



　超・意味深。




　歯科閉鎖の話があったことを、話たい。バラマキたい。

　あの期間、どれだけ辛かったか。真実を言わず、言えず、
患者をかけこみ診療して無理やり終わらせて。

　自分の再就職のことも考えながら、黙々と業務をこなす毎日。

　いくら患者のためにとは言えども残業代なしで、３月末日で終わりだからと
最後の気力を振り絞ってやってきたけれど。




　続くんかい、歯科。


　どんだけ振り回されたか。




　もう２か月経つのに、まだ傷は癒えない。完治は一生無理だと思う。


　そして、何もなかったかのように業務をこなす先生が憎い。
本当に、何もなかった。抹消。
きっと話を持ち出すと、歯科閉鎖？え、何それ？って
聞かれそうな勢い。

　それを、平和だの、のほほんだの言われちゃたまったもんじゃないよ。




　過去のことを知らない、新しい衛生士と先生がタッグを組んだ方が
良いのかもしれない。